バレンタインがやってくる。
女子にとってはなかなかに頭を悩ませてくれる難しいイベントだ。
わたしとしてはあまりそういったイベントごとに興味はないのだけれど、やっぱり社会には逆らうことのむずかしい「流れ」のようなものがある。
その流れに飲まれている限りは、わたしは他の女の子と同じように、バレンタインデーにはお世話になっている人たちにチョコレートを配ったり、好きな人にチョコレートをあげなければならない。
毎年、これくらいの時期にはそういう諦めの気持ちになってしまっている。
そんな諦めの気持ちを抱えながらも、チョコレートを選ばなくてはならない。
諦めの気持ちを持ちながら手作りチョコというのはなかなかできるようなことではない。
や、それができちゃう女の子もいるんだろうけど。本当に尊敬する。
そんなわけで毎年毎年、自分で食べるわけでもないチョコレート選びに苦心する羽目になる。
お世話になった人たちに渡すチョコレート、いわゆる義理チョコというやつだ。そういうチョコレートはあまり悩まずに選ぶことができる。
渡す相手側にも期待がない、イベントとして「チョコレートをもらう」ということをこなしているとわかるからだ。
頭を悩ませてくれるのはいわゆる「本命」チョコレートというやつだ。
自分で手作りしなくても、特別感を感じられるチョコレート。
ヴェルタースオリジナルのひとつやふたつあげて特別感を感じてくれたのならいいんだけど、なかなかそういうわけにもいかないだろう。
そんなわけで、この時期は変わったチョコレート探しに奔走する。
色々なチョコレートを探しているうちにこういうものを見つけた。
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チョコレートを砂や化石に見立てて、化石発掘を楽しめるというチョコレートだ。
面白い。
これならいいかもしれない、と思った矢先、昔に母からこっぴどく言われていたことを思い出した。
「食べ物で遊んではいけない」
似たようなことを子供のころ言われたことがあるのではないだろうか。
しかし実際は食べ物で遊ぶようなものって横行している。ね○ねるねるねとかね。
今になって思うのだけれど、食べ物で遊ぶことって悪いことじゃないと思う。
そこには自由な発想があって、クリエイティブな感性を磨くことができるから。
だけど忘れちゃいけないのは、私たちは裕福で満たされているからこそ、食べ物で遊べるのだということ。
遊ぶということと粗末にするということは違うということ。
そこの部分を忘れてしまわないようにしておけば、食べ物で遊ぶという行為は悪いことではないんじゃないかとも思う。
今年は化石を掘らせるとしようかな。