人間の欲望というのは果てしないのだと、よくアニメや漫画の悪役が語る。
実際のところどうなのだろう?
わたしはわたしが何を望んでいるか、いまひとつ自分で分かっていない気がする。
毎日ごはんが食べられて、毎日寝る場所があって、週に2~3冊漫画を買えれば、それで満足なような気もする。
ああ、でも気に入った洋服があるのなら欲しい。あまり欲しがらないけど。
いつも欲しがらない分、たまには欲しがったっていいと思う。
本当にそれぐらいで、あとは別にあってもなくてもいいような。
だから、人間の欲望なんてものは意外と果てがあるのかもしれない。
違うな。
何が欲しいかわかっていないだけで、私は日々何かを求めてる気がする。
3億円が欲しいだとか、別荘が欲しいだとか、そういう大それた願いなんかはないのだけれど。
強いて言うなら、わたしはきっと、欲しいものが欲しいのかもしれない。
焦がれ続けて、すべてを投げ出してでも強く強く求めてしまうような、そんな「何か」が欲しいのかもしれない。
それがもし見つかったら、わたしの果てのない欲望が始まるのかな。
それとももう、始まっているのかな。