世の中の慣習
世の中にはいろんな慣習がある。
冠婚葬祭なんかは特にそう。
しっかり勉強して知っておかなくちゃいけないことが多い。
ところがわたしはそういうことにめっきり疎い。
自分には関係ないことだと思っていたから。
ところがこの間、思いもよらない形でわたしに降りかかってきた。
友達の頼み事
わたしの友達に、友達同士で結婚したふたりがいる。
旦那さんと奥さん、両方と仲がいいのでふたりのことはいっぱい情報が入ってくるし、わたしも世話になったり世話を焼いたりしている。
そんなふたりにこの間、子供が生まれた。
めでたいめでたいと思っていたのだけど、頼まれごとをされてしまった。
出産の内祝いを考えてほしいというのだ。
そんなのは自分たちでやってくれ……と思ったのだけど、長い付き合いであること、普段お世話になっていること、出産祝いを送らなかったこと、出産直後で色々忙しそうなこと、ふたりの結婚式の引き出物に冗談で文句を言ってしまったこともあったので、引き受けてしまった。
ところで、わたしは「内祝い」というものが何か知らなかった。
内祝い?
本当にこういう冠婚葬祭の儀礼とかそういう類のものが苦手だ。
いちいち調べて、またひとつ賢くなった。
内祝いとは結婚や出産などの喜びを、身内やお世話になった方々にお餅やお赤飯などを配って分け与えることに由来し、本来はお祝いをいただいたか、いただかないかに関わらず、親しい方やお世話になった方へ贈るものとされてきました。現在ではいただいたお祝いに対するお礼として贈られることが多くなっています。またお祝い返しは「半返し」が慣習とされ、いただいたお祝いの3分の1から半額に相当する品物をお贈りすることが一般的です。
via 内祝いのギフト通販|大丸松坂屋
と、まあこんな感じらしい。
ということは、ふたりがもらったお祝いがいくらいくらいか知っておく必要がある。
頼れる仲間はみんな目が死んでる
そんなわけで、もらった出産祝いの写真を見せてもらった。
しかしさっぱりわからない。
これはいくらなのだろう……。
物の価値がわからない。目利きをできるような目を持っていない。
漫画を買う時に「1枚の紙きれ(千円札)がこんな分厚い紙束になるなんて素敵!」と自分に言い聞かせているようなわたしだ。
一般的な物の価値というのがいまいちわかっていない。
そこで友人夫婦に「これいくらくらいのものなの?」と聞いてみた。すると帰ってきた答えは「全然わからない……」とのこと。
類は友を呼ぶっていうのはこういうことを言うんだろうな……と強く目を閉じた。
結局は「適当」
見かねた友人夫婦に「適当でいいよ…」と言われてしまったので、ありがたく適当なものを選ばせてもらった。
とっても無難にタオルギフト。
タオルをもらって嫌な人もそんなにいない気がする。
友人夫婦には「ありがとう」と言ってもらえたけど、果たしてわたしに頼む意味があったのかどうか。
とりあえず、これからは他人の結婚式の引き出物には冗談でも文句をつけないようにしようと強く心に決めたのだった。