結婚と同棲と距離感と虚無感

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結婚したらほぼすべての人が一緒に暮らすと思う。

結婚する前に言う「一緒になりたい」っていうのは、要するに続いていく日常を一緒に暮らしていきたいということなんじゃないかと思っている。

 

それなら結婚しなくても、同棲すればいい、それで十分。

というのがわたしの中での結論になってしまっている。

 


結婚前の同棲は必要?不必要? | at home & ぐるなびウエディング

 

だけどこの記事では、結婚した20代の5組に2組が結婚する前に同棲していたという。

つまり、同棲した上でさらに「何か」が欲しくなって結婚したということなのだと思う。

その「何か」って何だろう。

結婚もしていなければ同棲もしたことのないわたしにはいくら考えてもわからないことに思える。

だけど、こんな記事を見つけた。

 


【朝日新聞】コンフォート蒲田で結婚したカップルをご紹介していただきました。 | プレスブログ

 

ここにあった新聞記事では、シェアハウスで一緒にいて結婚した人のことが書かれている。

自分の個室があって、会いたいときだけラウンジやキッチン、外で会える。

わたしには途轍もなく魅力的な距離感に思える。

だってわたしの人生だ。自分だけで楽しみたい時間だってある。

恋人以外の人とだって仲良くやりたい。

それをきっちり守りながら暮らすことができるこの環境というのは、シェアハウスならではだと思うのだけど。

結婚するということはそういう楽しみを放棄してしまうことのように思えて、私には遠い話のようにしか思えない。

同棲ですらそれができなくなる気がして、わたしからじゃ「うへぇ」って感想しか出ない。

だけど、この人たちはそれを捨ててしまってでも、結婚した。

きっとそういう距離感じゃ満足できないものがあったのだと思う。

 

人を好きになるということは、相手をもっともっとと求める気持ちと似ている。

それが悪い形になると、独占とか過干渉とか言われてしまうのだけど、結婚はそれをいい方に転化させたものなんじゃないだろうか。

同棲して一緒に暮らしてもなお、相手のことがもっと欲しい。

そこに潜む独占欲を、お互いの関係性の上でも、社会通念上でも、問題なく昇華できる形こそが結婚なんじゃないだろうか。

結婚に対するあこがれって、好きな人を独占して独占されたいっていう考えと通じるんじゃないだろうか。

 

わたしにはあまりそういう気持ちがないから、きっと結婚できないような気がする。

好きになればなるほど、あなたらしく生きてくれ、っていう。

自分の人生と交差させることが申し訳ないというか、わたしから見えるところでイキイキしててくれれば、わたしの存在は別に要らないというか。

それとも、そうしたくなるような運命的な相手にまだ出会えていないだけだろうか。

だとしたらちょっと虚しいな。

 

はぁ。

 

シェアハウスに入っていろんな人に出会ってみるのもいいかもしれないな、なんて。